癒しの部屋へようこそ

最近はコロナの影響でメンタル面に影響が出ている人が多いのではないでしょうか?私もそのうちの一人です。そんなメンタル弱めの弱音を、心理学を通して綴って行きたいと思います。

あなたも正義依存症⁉

こんにちは、orionです。
今年は冷夏で農作物の値段が高いと聞きました。
おいしい野菜がなかなか食べられなくなるのはとても残念です。


あのプリっプリのトマトを冷やしておいて抹茶塩を振りかけて食べる!


もう最高ですね。

あーおいしそう。


さて、今日は正義依存症についてお話していきたいと思います。


正義依存症

正義依存症」この言葉を聞いたことはありますか?


人間は、自分と考えが異なる人間を「正しい」「正しくない」という観点からバッシングという攻撃行動をしてしまいます。


その過剰な正義からくる攻撃行動の快感にはまってしまった人を正義依存症といいます。


芸能ニュース、Twitter、SNSの炎上など、ゴシップに人間が群がるのも、この制裁行動を昇華する為に群がる人達がいるからです。


快楽ホルモン「ドーパミン」

正義の制裁」には依存症になるメカニズムが脳の構造にはあるのです。


その正体は快楽物質「ドーパミン」です。


制裁行動には脳内ホルモン「ドーパミン」が分泌されるのです。


この「ドーパミン」は数々の依存症の原因をもたらす物質で、分泌が適正値をこえてしまうと、体内の「ドーパミン受容体」が正常に機能しなくなってしまいます。


ドーパミンの受容が半減してしまう事により、もっと沢山の刺激を求めて行動を強化してしまう仕組みが依存症です。


つまり、正義依存症は、攻撃から得られる快感を求めて過剰な制裁行動をしてしまう病気なのです。


正義依存症がもたらすもの

人間が種の存続をするために集団を維持することで、生き残り戦略に勝ち続けてきました。


そう言った意味でルールや和を保つことに人間にとっては制裁行動は必要だったと言えます。


ただ、この正義の制裁もバランスを崩すと、お互いが攻撃し合い、本来の目的「種の存続」からかけ離れて「自分の欲望を満たす」と言う事が目的となってしまいます。


欲望を満たすための制裁行動は過剰な攻撃であり、過剰なバッシングに人は恐怖を抱きます。


それは人類が損害回避傾向が強まる社会になるということです。


損をしたり、害されることを恐れる社会とは、罰を恐れて何もしない」社会になりやすいと言う事です。




正義依存症がもたらしやすい現象をいくつか紹介していきます。

集団内バイアス



人間はいくつかの認知バイアスを通じて社会を営んでいます。
その内「集団内バイアス」もそのうちの一つでしょう。


集団内バイアス」この認知バイアスは自分たちの所属している集団は優れていなければならない。と言う認知が起こります。


すると、自分たちの集団に対する優遇がなされてしまい、それに対し自分たちの集団外の人間には不当な評価やバッシングをしてしまう思考に陥ってしまうのです。


例えば協議の場では、それがどんなに良い案を訴えてもバイアスがかかると不正解になってしまう原因の一因はこれがあるからです。特に日本はこの傾向が高いと言われています。

ステレオタイプ


そして脅威なのが「ステレオタイプ」です。


この「ステレオタイプ」は集団そのものの考え方が自分の考え方となってしまい皆で同じ方向性で進んでしまうという現象が起こります。


これを「ステレオタイプの脅威」と呼んでいます。


仮に間違った方向でも集団がそうであれば自分たちも賛同してしまうという恐ろしい現象が起こってしまうのです。


例えば「黒人は白人より攻撃的」など社会的に間違ったイメージで攻撃的ではない黒人も「自分は攻撃的」と思い込んでしまう現象がこれに当たります。


すると不当な評価でバッシングの対象を作り出してしまう社会につながっていく事は必然的と言えるでしょう。


時には正解が不正解!

今まで書いてきたことを踏まえて、自分の価値観はいろんな出来事が作用してできあがっているということが伺えます。


自分達が描いている正解は、時と場合によっては正解ではないと言う事です。


先程、損害回避傾向は罰を恐れる方を重視するとお話ししましたが、これと対比する社会構造は報酬を重視した社会になります。


つまり、罰を恐れて何もしない消極的な社会か、報酬が欲しくて行動出来る社会か・・・もちろんここにも正解はありません。一番良いのはバランスの取れた社会だと思います。


ですが、過剰な制裁行動で消極的な姿勢の社会を生み出すことよりも、報酬に敏感で頑張れる社会構造の方が私は好みだと思ってしまいます。



特に女性は「女性」と分類される事により、「女性は男性より劣っていた方がもてる」というステレオタイプから、実際能力が劣ってしまう現象が証明されています。


つまり、仕事場では「誰々の奥さん」など女性を意識させることよりも、○○会社の従業員など構成を男性女性と分けない接し方が女性の力が発揮できる環境になるわけです。


その社会の正解は女性は女性らしく、などのステレオタイプがあると思います。ですが、その思い込みを覆す不正解が実はいろんな出来事の解決策になるのではないかと思っています。


そのためには過剰な制裁行動よりも、一歩踏まえて考え直してみる社会の必要性をこれからは特にかんじます。



今日も長い文章を読んでいただいてありがとうございました。
以上orionでした。